旭市立第二中学校  
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校長月刊感奮講話 令和3年11月

学校教育目標 「希望を抱き、よりよく課題を解決する逞しい生徒の育成」

〜年中夢求 時間を決める! 内発力を創り出す〜




50名近いJリーガーを輩出し、国体で2年連続準優勝を果たした熊本県立大津高等学校サッカー部の元監督、平岡和徳さんからの話に、「私もそうなりたい」と強く感じました。そのストーリーはこうです。大津高校のサッカー部は就任当時、最初無気力な部員が集まっていました。ちょっと目を離すとボールの上に座っているとか、練習時間にメンバーが集まらないので教室に行ってみると女子生徒と喋っているとか、彼らにはサッカーを強くする上で欠かせない人間力が欠けていました。前の学校でのやり方がそのまま大津高校に通用するわけではありません。そこで、スピード感、機動力を意識させながら選手たちを変えていくにはどうしたらいいか考えました。

例えば、自分たちの思いを文字化、可視化して共有することです。会社でもそうですが、ビジョンを明確にしないと組織は動きません。僕たち(大津高校サッカー部)の場合、そのビジョンが「年中夢求(むきゅう)」です。これには、一日一日の二十四時間を自分流にデザインし、夢の実現に向かって凡事徹底し、身体を鍛え、心を磨き、人生をプロデュースできる人になるという意味を込めました。その上で、夢の実現のためには「本気のオーラ」を出すことが重要であり、それがなくては何も始まらないことを繰り返し伝えていきました。選手たちを本気にさせるのが僕のミッションです。人間、終わりがないと途中を本気で頑張れないものです。そこで、本サッカー部では練習時間を百分間と決めて、それを全力でやり切ることを習慣化しました。

この百分間は流れを大切にし、一切の無駄をなくします。コーチの笛を合図にウォーミングアップから、パスワーク、シュート、戦術練習、ゲームへと次々に進み、選手たちの足が止まることはありません。練習が十五分刻みだとすると、十分過ぎくらいから「ラスト何分」と追い込みをかけ、ギリギリまで全力を出させ、さらに一歩踏み込ませた上で次の練習に移ります。

ここでできたよい流れが次の日の朝練習につながり、選手が「あのトレーニングがゲームの中でこのようにつながるのか」と感じてくれれば、そこに自ら考え行動する力(行動力)が生まれます。制限のある百分間という時間に無限の工夫をするチャンスがあることに気づけば、普段の生活も変わってきます。自ら課題を発見し、問題を解決しながら二十四時間をデザインする力もその中から生まれてくるのです。その積み重ねの結果、国体でも満足のいく成果となったのです。

高い目標を持って日々のトレーニングに全力で励む選手は、いつも変化を求めている分、成長は早いと思います。「変化」の先にしか「進化」はありません。「変化」を創り出す内側のエネルギー、「内発力」がないといけないのです。その大前提となるのが「主体性」です。やらされ感では何も行動(考えて動く、考動)は変わりません。

生徒のみなさん、中学生は、「文武両道」を掲げ、勉強も部活も両立して頑張っている人がたくさんいます。やっているけれど、効率がわるく、成果がでないとあきらめかけている人いませんか。3時間のだらだらした無駄が多い練習よりも、1時間半の中の短い目的別練習を組合せ、動きを止めない、本番を常に想定した練習の方が遥かに集中力を高められるし、効率的で、残りの1時間半は別のことに使えます。要は、時間の使い方、やりくりです。やるべき事に制限時間を設ける、今日のゴールを決める。決めたら全力でやる。学校の掲示板に貼ってある「うまくやるより、全力でやる」とは、そういう意味です。忙しさを言い訳にしてはいけません。どうしたら、あれもこれもできるかを常に考えて実践することが、「考動力」をつけます。



※参考文献:「INTERVIEW1 24時間をデザインする」平岡和徳『Learning Design』2019 7月号

「年中夢求−百分間限定練習」 平岡和徳 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』致知出版社,2021令和3年11月  旭市立第二中学校校長 加瀬 政美 



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